エリーナ・ガランチャ@バービカン
2012-10-02


2012.10.02 Barbican Hall (London)
Elina Garan〓a (Ms)
Karel Mark Chichon / London Symphony Orchestra
Gordon Nikolitch (Vn-3)
1. Glinka: Overture to "Ruslan and Ludmila"
2. Tchaikovsky: "Yes, the time has come" from "The Maid of Orleans"
3. Massenet: Meditation from "Thais"
4. Saint-Saens: "Mon coeur s’ouvre a ta voix" from "Samson et Dalila"
5. Saint-Saens: Bacchanale from "Samson et Dalila"
6. Gounod: "Plus grand, dans son obscurite" from "La Reine de Saba"
7. Pascal Marquina Norro: Espana Cani
8. Santiago Lope Gonzalo: Gerona
9. Manuel Penella: Pasodoble from "El gato montes"
10. Bizet: Extracts from "Carmen"
 1) Prelude     (Act I)
 2) Habanera  (Act I)
 3) Entr’acte   (Act III)
 4) Seguedille  (Act I)
 5) Entr’acte   (Act IV)
 6) En vain, pour eviter  (Act III)
 7) Entr’acte    (Act II)
 8) Chanson boheme (Act II)

このように歌手を前面に立てた「オペラアリアの夕べ」みたいなのは、器楽志向の私は最も避けてきた部類の演奏会ですが、一度は見たいと思っていたエリーナ・ガランチャを今シーズンもオペラ座で見ることはできなさそうだというのが判明してから、ちょうど頃合よく目に付いたこのチケットを思わず買ってしまいました。何でもこのコンサートはドイツ・グラモフォンから先月発売されたばかりの新譜「Romantique」のプロモーション・ツアーの一環だそうです。それにしてもバックがLSOとは豪勢な話。指揮者は聞いたことがない名前でしたが、ガランチャのダンナさんなんですね。

1曲目の「ルスランとリュドミラ」序曲が終わり、入場してきたガランチャは、今まで見たどのプロモーション写真とも違う(笑)、シックなグレーのドレスに身を包んだ、がっしりとした体格の飾りっ気ない中年女性でした。もっと細身で色気たっぷりのお姉ちゃんを想像していた私は思いっきり肩すかし。30代半ばにしてはちょっと老け顔だし、身体の線も、ちょっと…。

いや、だってね、

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こんな美女が出てくるのかっ、とワクワクしていたら、この中の誰とも違う人が出てきたので…。(失礼)

オケの間奏を挟みながら進行するプログラムの前半は、チャイコフスキー「オルレアンの少女」、サン=サーンス「サムソンとデリラ」、グノー「シバの女王」から各々メジャーなアリアを取り揃えます。前半はお腹で手を組み、品格高い歌唱を心がけていました。LSOがよく鳴るのでオケがうるさ過ぎのところもありましたが、それにも負けずによく通る美声でした。メゾソプラノの太さはそのままに、ソプラノのように突き抜けたロングトーンの伸びは、天性のものがありますね。私はこのへんのオペラアリアはさっぱりわからないのですが、声の特質をよく活かした、じっくり聴かせる選曲になっていました。

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[ロンドン交響楽団]

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