すでに心が疲れ果てている中、まだメインの曲を残しています。最後のシマノフスキは合唱とテナー独唱付きの単一楽章交響曲で、全く初めて聴く曲でした。無調風で不協和音バリバリながら、どこか神秘的で原始宗教を思わせる穏やかな雰囲気の曲です。これはリズムがキモじゃない分、バルトークよりも全然良い演奏に聴こえました。前回のLSO同様、音の積み重ね方に作曲家としてのこだわりと巧みさを感じました。まあ、バルトークはあまりに聴き込みすぎているので、どうしても辛めの評価に傾きがちなのはいたしかたないところです。
今日は小学生の娘には楽しめる要素がなく、ちょっと気の毒な選曲でしたかなー。そりゃ、ミュージカルのほうがいい、と言うわいな。それにしてもエトヴェシュ、ハンガリー人指揮者なのにバルトークのリズムが苦手とは、正直がっかりです。来月のフィレンツェ歌劇場、バルトーク・ダブルビル(マンダリン/青ひげ公)も小澤征爾の代役でエトヴェシュが振りますが、何だかとっても不安になってきました。
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