せっかくアンダルシアまで来たのだから本場のフラメンコを見てみたいと、
Los Tarantosという有名なタプラオに行ってみました。ホテルへの送迎と夜の旧市街アルバイシン散策ツアー付き、1ドリンク込みのフラメンコショーの値段は28ユーロ/人。夜9時15分にホテルに迎えのバスが来て、乗り込むとすでに十数名のツアー客が。あといくつかのホテルを廻ってからお店に向かうとのことでしたが、くしくもこの日はセマナ・サンタで市街地は通行止めと交通渋滞の嵐。ようやくアルバイシンに着いたら時刻はすでに10時30分を回っていて、やはり子連れでフラメンコを見に来るのは無理があったかと後悔。どれだけ待たせるんだとすでに怒り出している人もいました。
お店に行く前に、まずは夜のアルバイシン散策。ツアーは結局バス2台分、20数名になっていました。夜中でも人通りの多い旧市街を、はぐれないように皆でぞろぞろと着いて行きます。
サン・ニコラス展望台から見るアルハンブラ宮殿の夜景は、確かに見応えがありました。この近くに宿泊でもしない限り、夜中に自力でここまではなかなか来れないので、よいものが見れました。
展望台から人ごみをかき分けつつ10分くらい歩き、ようやくお店に到着。とにかく人が多い。
洞窟住居を改装した店内にはショーを行う細長い部屋がいくつかあるようで、早速音楽が聴こえてきます。ぎゅうぎゅう詰めの廊下で長らく待たされた後、やっと一つの部屋に通されました。ウェイターが一人一人ドリンクの注文を取り、皆にドリンクが配られてから、女性ダンサー2名(思ったより若く、エキゾチック美人)、男性ダンサー1名(ハゲ)、女性の歌い手1名(いかにもジプシー)、ギタリスト1名(生まれてこのかた裏社会しか生きてこなかったかのような、実に味のある顔をしたおっさん)が入ってきて、ようやくお待ちかねのフラメンコショーがスタート。時刻はすでに午前0時を回っています。
フラメンコをちゃんと見るのは、実は生まれて初めてです。歌とギターを伴奏に、最初は女性、次に男性が踊りを披露して行きます。カスタネットなどは使わず、フィンガースナップとタップだけの激しくフィジカルなダンスです。メンバーが一通り踊った後、別の男性ダンサーが外から入ってきて、一段とレベルの高いタップを披露しました。この人が真打ちなんでしょう、ハゲの兄ちゃんもけっこう上手いと思いましたが、真打ちはタップの速さと鋭さの次元が違いました。一度見ただけでフラメンコの真髄など語れるはずもないですが、私が見た限りこれは所詮、こけおどし系タップダンスの競い合い、なのではないかと。ギタリストと歌手が気もそぞろにずっと部屋の外を見て、心ここにあらずだったのも気になりました。
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