初めての中国
2011-11-18


今回中国で一番印象的だったのは、料理。昔から中華料理は好きでしたが、あれは美味いだの不味いだのいろいろ言ってきても、結局本場の中国で食べたというリファレンスがないことがコンプレックスになっていました。一方、海外でいかにも中国人がやっている中華料理屋でとんでもないものが多々あることもわかってきて、これなら自分には横浜中華街の料理が一番美味しく思える、本国の中華料理など一生知らないほうが、がっかりしないでよいのかもしれない、などとも考えていました。今回は重役と一緒に各所を回る出張だったので、行く先々で最高レベルの歓待を受け、ご馳走になった料理のいちいち美味しかったことと言ったら!本場のハイレベルの中華料理はたいへん鮮烈なものでした。日本だと味覚に合わせて抑え気味に使う茴香や香菜もふんだんに使用し、山羊汁のように日本やイギリスではほとんどお目にかかれないローカル料理もあり、半ば仕事を忘れて食いモードになってしまいました。

こういった酒宴の席で決まって行われるのが、白酒(バイジュウ)という50度くらいのスピリットをストレートで小さいグラスに入れ、干杯(カンペイ)と唱和して一気に飲み干すという、いわゆる「白酒乾杯攻撃」。中国人にこれの好きな人が必ずいて、中国に出張する人は最初にその洗礼を受け、つぶれるまで帰してもらえない、という話を聞いていたのですが、ハンガリーでパーリンカ乾杯攻撃を生き延びてきたおかげか、意外と平気で飲めました。むしろ、多分非常に良い白酒を出してくれたんでしょう、とても美味しいと思いました。ある日のランチで、中国に慣れている重役が「白酒は無しだからな」と事前に中国側に言っておいたところ、それならワインにしましょうということで赤白ワインがしこたま用意され、ワイングラスで、やっぱりカンペー、カンペーでした。いくらワインでも、白酒の4倍の容積を飲めばアルコール摂取量は同じなわけで、蒸留酒じゃない分むしろたちが悪い。つぶれはしなかったですが、そのランチの飲みが一番堪えました。


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