LSOファミリーコンサート:予期せぬサウンド
2010-10-24


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2010.10.24 Barbican Hall (London)
LSO Discovery Family Concert: Sounds Unexpected!
Stephen Bell / London Symphony Orchestra
Hannah Conway (Presenter), Wei Lu (Vn-3)
1. Grieg: In the Hall of the Mountain King, from 'Peer Gynt' Suite No. 1
2. Bartok: Concerto for Orchestra, mvmt. 2: Giuoco delle coppie
3. Ravel: Tzigane
4. Bartok: Concerto for Orchestra, mvmt 4: Intermezzo interroto
5. Trad arr. Rissmann: The Space Travel Song
6. Peter Maxwell Davies: Orkney Wedding and Sunrise

今日のファミリーコンサートは司会のお姉さんが早口で、半分くらいついて行けませんでした。それはさておき、今日は子供向けコンサートでバルトークをどう啓蒙するのか興味津々でしたが、なんと旋律に歌詞を付けて歌わせ、振りも付けるというアラワザに思わずのけ反りました。確かに、バルトークの曲は一見取っ付きにくくても、民謡をベースにしていることが多いので歌にすると意外とすんなり歌えます。他にも、2楽章で木管奏者を前に出してきて、最初ははっきり分かれていた旋律の分担が、中間部で折り返して以降の再現部では境界が薄れて複雑に絡み合ってくるのをわかりやすく見せていたり、なかなか工夫をこらしていて好ましかったです。

最後のマクスウェル・ディヴィスは現存の作曲家ながら非常に聴きやすいロマンチックな音楽で、最後は民族衣装をまとったバグパイプ奏者が客席後方からサプライズで登場し、やんやの喝采。私は知らなかったのですが、調べるとこの曲はバグパイプが使われる管弦楽曲としてけっこう有名だったんですね。

バルトークを丁寧にやって時間を食ったせいか、いつもよりも曲数が少ないにもかかわらず完全に時間オーバーでした。プログラムではあと1曲、「ET」のフライングテーマがあるはずでしたが、結局やらず。ファミリーコンサートはポピュラー曲で締めるのが定番で、マクスウェル・ディヴィスで終わるというのは普通は考えられないので、時間の都合で急きょ割愛することにしたんでしょう。ちょっとバタバタの印象が残るコンサートでした。
[オーケストラ]
[ロンドン交響楽団]
[バルトーク]

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