VIVA! LSO!
2010-02-27


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LSOとはLondon Symphony Orchestraつまりロンドン交響楽団のこと。先日も五嶋みどりが客演した演奏会を聴きにいったのですが、それはまあそれとして(感想は「演奏会備忘録」に近々書きます)、ここはなかなか好感度が高いです。

ロンドンにはLSOの他にも、Philharmonia Orchestra (PO)、London Philharmonic Orchestra (LPO)、BBC Symphony Orchestra (BBCSO)、Royal Philharmonic Orchestra (RPO)といった、世界的に名の通ったオーケストラが多数ありますが、2008年年末にGramophone誌が発表して話題となった「世界のオーケストラ・ベスト20」にランクインしているUKのオケはLSOだけです(4位)。私見ですが、実力的にはLSO>PO>BBCSO>LPO>RPOの順でしょうか。

しかし、この実力ナンバーワンのLSOが、最もお手頃価格でチケットが買えるのです。本拠地Barbican Hallでの演奏会のチケットは、今シーズンで32、25、19、13、7ポンドの5種類。今の為替レートなら最高席でも5000円しませんが、日本でLSOを聴いたらその10倍は払わなければならないでしょう。来シーズンには13、7ポンドがそれぞれ14、8ポンドになるだけで、あとはお値段据え置き。また、16歳以下の子供は、LSOのどの演奏会のどの席でも基本的に4ポンドでチケットが買えます。さらに、コンサートのプログラムは立派な冊子が毎回無料で配布されています。ちなみに、1999年に初めてBarbicanでLSOを聴いたときのメモを見てみると、チケットは最高席じゃなかったはずですが35ポンド、プログラムも当時は有料で2ポンドでした。10年前よりむしろ安くなってます!相当強力なスポンサーがついたのでしょうか。

知名度ではLSOに匹敵するPOやLPOはRoyal Festival Hallを本拠地にしていますが、最高席チケットはPOで45ポンド、LPOでは何と55ポンドもします。実力に反比例しているのが、なかなか興味深いところです。

というわけで、LSOの演奏会に行く機会が勢い増えていくのですが、Barbican Centreは全部で2000席くらいの奥行きの浅いホールで、グランドフロアの極端に端の方を避ければ音響的にも悪い席はなく、これがまた私好みのホールなのです。最高席のチケットを買うことは普段なく、遠いよりは奏者の息づかいまで聞こえる方が好きなので、ステージの真ん前のブロックに座っていることが多いです。

Barbicanは、ボックスオフィスの人がまた感じが良く、行けなくなった演奏会の払い戻しやチケットの交換にもちゃんと対応してくれるので、ナイスサービスがたいへん気に入っています。

あらゆる面でスマートだし、満足度が高いLSOですが、以前ブダペストで聴いたときはヨレヨレの演奏でがっかりしました。しかし、本拠地では今のところそんなことはないので、そのときは指揮者がC. Davisだったせいと、多分団員もツアー疲れがあったのでしょう。

くしくも、よく情報ソースとして見させてもらっているIntermezzoさんのブログでも、「LSOをBarbicanで聴く」のが最もオトク、という内容の記事があり、非常に納得した次第です。

みなさんも、是非BarbicanでLSOを生体験してください。オススメです。
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